ティーン向け女性誌「ニコラ」の専属モデルで女優の南沙良（みなみ・さら＝１５）が、ロックバンド・レベッカの１７年ぶりとなる新曲「恋に堕ちたら」（１１月１日発売）のＭＶに主演することが１９日、分かった。行定勲監督（４９）が担当した物語性の強い約１０分の動画で、主人公とその母の青春時代を１人２役で演じている。

　事務所の先輩で「ニコラ」出身だった新垣結衣（２９）と同じ６月１１日生まれ。演技初挑戦だった映画「幼な子われらに生まれ」（公開中）のオーディションで主要キャストに抜てきされ、女優デビューした。同作の三島有紀子監督が「イマジネーションにあふれた危険な動物を見つけた」と“モンスター級”の演技に驚がくした逸材だ。

　すでに未解禁の主演映画が２本待機。今作でオーディションを“デビュー４連勝”している。公式戦デビュー２９連勝の新記録を樹立した将棋の藤井聡太四段（１５）とは同い年で、“藤井世代のモンスター女優”として活躍が期待される。

　柴咲コウ（３６）や長澤まさみ（３０）らを見いだしてきた行定監督も「演技のみずみずしさに心が奪われました。屈託のない笑顔ときらめく瞳を見て、すぐに彼女を撮りたいと思いました」と絶賛。レベッカのＮＯＫＫＯ（５３）は「きっと大きな未来が待っているのでしょう」と将来性に太鼓判を押す。

　往年のレベッカファンと、その子供世代が楽しめるように作られたＭＶ。透明感のある映像が、南の無垢（むく）な魅力を引き立てる。南は「世代を超えて楽しめる楽曲に乗せて、行定監督から伝えられた世界観を大切に演じることができたと思います」と振り返った。