NHK土曜ドラマ「のぼせもん」ピーナッツ演じる双子はだれ?ネット上で話題

 NHKの土曜ドラマ「植木等とのぼせもん」(後8・15)が21日、最終回を迎える。

 タレント・小松政夫の著書「のぼせもんやけん」を原作に、植木等さんの付き人をしながらコメディアンを目指して奮闘する小松さんの視点から、当時のエンターテインメント界を描いた。

 特に、植木さんを演じた俳優・山本耕史の“なりきりぶり”は「そっくりで驚いた」とネットでも話題を集めた。山本以外にも、園まりを演じたNMB48山本彩、伊東ゆかり役の中川翔子、奥村チヨ役の元℃-ute鈴木愛理など、現代の人気タレントが往年のスター歌手にふんすることが、注目を集めた。

 知名度の高い出演陣が集結する中で、唯一無名ながら抜てきされたのが、ザ・ピーナッツを演じた2人。視聴者からは「だれ?」という疑問も多かったはずだ。それもそのはず、今年デビューしたばかりの一卵性双生児姉妹ユニットなのだ。

 伊藤エミさんを演じた鈴木みな(姉)とユミさん役のまりあ(妹)はイラン人の父と日本人の母をもつハーフの17歳。今年1月にミスタードーナツのCMに出演し、3月には「Who’s That Girl」を結成し、歌手デビューも果たしている。

 今作には、オーディションで合格し出演が決定した。現在の芸能界に女性の双子なんてあまりいないだろうと思いきや、「70組くらい参加したと聞いています」と関係者。意外な“激戦”を勝ち抜き、つかみ取った大先輩を演じる権利だった。

 しかし、大変なのはこれから。劇中では「ふりむかないで」や「ウナ・セラ・ディ東京」など、ピーナッツのヒット曲を歌唱することが決まっている。「オーディションの前はピーナッツさんの存在自体、知らなかった」という2人にとって、約3カ月間の厳しい特訓が始まった。

 ピーナッツに似せることは大前提。だが、みなは、それ以上に苦労したこととして「大人っぽい歌詞の世界観の解釈」を挙げる。「歌い方を真似ることより、歌詞の意味を考えて理解して歌うことを指導されました。歌詞に当時の女性のもつ感情や深い意味があるんです」と力を込めた。

 「ふりむかないで」「ウナ・セラ-」ともに岩谷時子さんの作詞。現在のポップスに比べて、言葉数が少なく、比喩的な表現が多い。「ふりむかないで」なら、少女が好きな男性に「黒い靴下やスカートを直しているから、今はふり向かないでね」とお願いする。暗喩の中に、恋する少女の甘酸っぱい感情とセクシーな雰囲気を並立させている。

 歌唱についても「Who’s-はテクノポップなので、ピーナッツさんとは全然違う。お腹の底から大きく声を張って歌うとか、基礎的な歌唱からハーモニーまで指導の先生にみっちり教わった」とまりあ。2人とも茨城県の高校に在学中。みなは「3カ月間、週末に歌とダンスのレッスンで東京に通った。平日は学校のトイレに向い、鏡の前で特訓しました」と明かした。

 オンエア以降は「学校の先生からもピーナッツと呼ばれるようになった」と苦笑しながら反響の大きさに驚くみなとまりあ。最終回を前に「ドラマが描く1960年代を知っている人も、2017年の人も楽しんでほしいです」と声をそろえた。

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