池上氏 小泉進次郎氏に「汚れた?」 答えは「綺麗事だけでは…」
ジャーナリストの池上彰氏(67)が22日、テレビ東京系の選挙特番「TXN衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ」に出演した。速報性と同時に企画性、わかりやすさを重視する同番組らしく、序盤から自民党の小泉進次郎氏(36)の密着取材の模様を放送した。自販機で購入しての“缶コーヒー談義”を行った。
池上氏は「こうやって全国をまわっている。自販機でコーヒーを飲んで」と切り出すと「毎回、自販機ではないですけどね、夜ご飯を食べて今の時間は選挙中唯一次の演説を考えなくていい時間なんです。次、次と頭フル回転ですから」と語り始めた。
日本各地を、他の候補の応援のために飛び回った進次郎氏は「選挙っていうのは生き死にですから、すごく大切なものですよ。名前を書いてくれなかったら仕事ができないわけですから」と選挙戦への思いも吐露。ドイツの政治学者マックス・ヴェーバーの著書「職業としての政治」に関連した質問では「タイトルは同意できません。政治は職業だと思わないからです。生き方です」と言い切った。
池上氏からは生き方とは言うものの、政界につきものの駆け引きを経験する中で「汚れちまったなということは」ともぶつけられた。これには「トランプ、プーチン、習近平、金正恩」と各国の指導者の名前を列挙し、「どう考えたって綺麗事だけで通用しませんでしょ」と持論を語った。池上氏は、生放送のスタジオに映像が戻ってきた後で、「直接答えなかったということは、ちょっと汚れちまったという自覚があるのでしょう」と解説していた。