豊田真由子氏 「このハゲ~!」信頼回復ならず…「私の力不足でございました」

 会見を終え事務所から引き揚げる豊田真由子氏(右)=埼玉・豊田真由子氏事務所
 事務所に到着し報道陣に囲まれる豊田真由子氏(中央)=埼玉・豊田真由子事務所(撮影・開出牧)
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 第48回衆院選の投票が22日、全国の投票所で行われた。4年9カ月にわたる安倍政権の信を問う今回の選挙。自民党は単独で過半数を上回り、自公で絶対安定多数を確保。改憲勢力も衆院の3分の2になった。立憲民主党は躍進したが、希望の党の支持は伸び悩んだ。

 元政策秘書への「このハゲーっ!」などといった暴言と暴行騒動で自民党を離党し、埼玉4区から無所属で出馬した豊田真由子候補(43)は、無念の落選となった。

 台風21号の影響で豪雨が降り続く中、埼玉県新座市内の豊田候補の事務所前には、夕方から報道陣が集結。手狭のため、事務所内には一部メディアの記者しか入れず、開票が開始された午後8時の時点では、約30人が事務所前で豊田候補を待ち構えた。

 関係者によると、事務所に支持者は数人が訪れたのみで、静まりかえった雰囲気。開票直後には、早くも当選確実ならぬ“落選確実”の一報が流れた。

 午後9時15分ごろ事務所入り。報道陣にもみくちゃにされながら、「落選が伝えられましたが」と問いかけられても無言のまま。目を伏せ、無表情だった。

 午後11時前に事務所内で会見し、「非常に申し訳ないと思う気持ちです。私の力不足でございました」と敗戦の弁。「応援して下さった皆さま、お支え下さったボランティアをはじめとした皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と語った。声に張りはなく、目にも力がなかった。

 豊田氏は10日の公示日に「一番みすぼらしい選挙戦。まさに天国から地獄への脱落をした中での選挙戦であります」と語り、連日の街頭演説で無党派層への浸透を図る「どぶ板選挙」に徹したが、有権者の失った信頼を取り戻すことはできなかった。

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