星組新人公演主演は異色の空手ガール・極美慎 舞台あいさつでも道場訓引用
宝塚歌劇団星組新人公演「ベルリン、わが愛」が24日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、極美慎(きわみ・しん)が100期生としてトップを切って主演した。
初舞台からわずか4年。173センチとスラリとした、舞台映えのする容姿が魅力で、この日は体当たりで挑んだ。「初主演ですごく不安でいっぱいでした。小さい課題から大きい課題まで…でも楽しめました」と初々しい笑顔を見せた。
宝塚音楽学校を目指す前は幼稚園から中学まで空手を習っており、タカラジェンヌとしては異色の経歴を持つ。芸名も「通っていた道場訓から取ったものです」という美貌の元空手ガール。いまも部屋に道場訓を張っており、舞台あいさつでも「ひとつ我々は…」と引用した。
トップスターの紅ゆずるからは「写真とお手紙をいただきました。『やればできる』と」とエールをもらった。「男役として歩き方や所作がまだまだ。東京公演に向けて、やることがたくさんです」と表情を引き締めた。
相手役の星蘭(せいら)ひとみもこれが初ヒロイン。「本役の綺咲愛里さんからは、本番前にお化粧を直していただいた。娘役としてもっと成長したい」と極美を見つめていた。