テレ東、池上氏への次回選挙オファーは「企業秘密」 民放視聴率4連覇…意思疎通は継続
テレビ東京が26日、都内の同局で定例の社長会見を行った。22日に放送された選挙特番「池上彰の総選挙ライブ」が関東地区の平均視聴率で9・8%を記録し、国政選挙4回連続で民放トップとなった。次回の国政選挙も池上氏にオファーを出したかという質問を受けた小孫茂社長は「企業秘密です」とかわしつつ、「意思疎通を池上さんと現場の間では続けている」と語った。
小孫社長は、10月第1週に放送されたビートたけしの「おはよう、たけしですみません。」と並んで、10月のテレビ東京を「上昇気流に乗せていただいた」と評価。池上氏との関係については、「池上さんには常にいろんなお願いをしておりまして、アイデアを含めて、どういう番組をつくるか、お願いしっぱなしというか。常に意思疎通を池上さんと現場の間では続けているとお考えいただいてよろしいと思います」と表現した。
次回の国政選挙にもオファーを出すか、という点については「次、選挙がいつか分かりませんが、参院選があるということですが、ずいぶん先の話ですので…、お願いしたかどうかは企業秘密ですよね」と周囲を見回し、武田康孝常務は苦笑い。「いろんなことをお願いすることの一環だと受け止めていただければ」と“良い関係”を続けていくとした。
高視聴率を得た要因については「皆さんがお感じになったことが大事なことで、私が社長としては申し上げないほうがよいのかもしれません」とした上で、「池上さんは、他局さんにいろんな研究をされているという発言をなさっております。研究された上で、テレビ東京のスタッフとさらに新しいものを皆さんにご覧いただくというアイデアは今回も豊富にあったかと思います。そういう部分がテレビ東京のいつものコンセプトであります。チャレンジを続けるという、次、次という新しいものを出していかれるチャレンジ精神が出たと感じております」と池上氏に敬意を表した。
池上氏の選挙特番は、一般視聴者目線の素朴な質問を政治家・候補者にぶつけるスタイルで人気を博し、次々と切り込んでいく様子から“池上無双”とも表現されている。今回は池上氏自身が監修した新企画「政界“悪魔の辞典”」や、注目候補者の一人、小泉進次郎氏との対談・インタビューなどの内容を放送した。
また、タレント小島瑠璃子による、選挙にまつわる現地インタビューも話題となった。