松田聖子、ケガ乗り越えて撮影完走 座長・斎藤工に感謝「助けて頂いた」
歌手の松田聖子(55)が俳優・斎藤工(36)と初共演するシンガポール、日本、フランスの3カ国共同製作映画「ラーメン・テー」の完成報告会見が27日、都内で開催中の「第30回東京国際映画祭」(11月3日まで)内で行われた。
久しぶりの映画舞台あいさつに黒のワンピース姿で登壇した。2008年公開「矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ」以来の映画出演は、エリック・クー監督の要望で決まった。「素晴らしい監督、出演者のみなさんと物語に参加させていただき幸せに思います。食を通じて家族の愛や人とのつながりを学ぶことができました。人生って素晴らしいと改めて感じました。みなさんと楽しい時間を過ごすことが出来て素晴らしい時間でした。感謝してます」。映画出演の喜びを一気に話した。
7月にクランクアップした撮影はケガに耐えて完走していた。松田は7月上旬に転倒から背中と腰を強打。コンサートもイスに座ったまま歌唱していた。主演の斉藤とのシンガポールロケを振り返り、「初めて斉藤さんとご一緒。お人柄が素晴らしくて誰にでも親切で優しくて心の温かい方。そのとき、ケガをしていましたが、助けていただいて、よくしていただきました」と座長の気遣いに感謝していた。
映画に関する質問のみとアナウンスされていたイベントの降壇前に報道陣から「お体は大丈夫ですか?」と声がかかると、「大丈夫です」と口を動かしたように見えた。司会が飛び交う声を遮ると、笑顔で深々とお辞儀。手を胸の前で合わせ、申し訳なさそうにしながら会場を去った。