フジ幹部、月9の“1週ずらし”は「微妙な判断」…9・0%低調発進
フジテレビの社長会見が27日、都内の同局で行われた。篠原涼子主演の月9ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」の放送開始日を、当初の16日から、衆院選の公示期間中を避けて投票翌日の23日にずらしたことについて、石原隆編成統括局長が説明した。
23日の初回の平均視聴率は9・0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と厳しいスタートとなった。
放送開始日を1週間ずらしたことについて、「非常に微妙な判断だった」と振り返った石原統括局長は「フィクションとはいえ、公示期間中に現実の政党をある部分、悪役っぽく描いたり、そうではなく描いたりとか、当然ながら脚本で描いている」と政治を題材にしたドラマである作品の特徴を説明。「それについて、フィクションとはいえ、これから投票をする皆さんに余計な情報、少しでも誤った情報を与える可能性があるのではないかということで、慎重を期して、(放送を)1週間ずらしたところです」と語った。
同ドラマは、高校を中退した1児の母である主婦・佐藤智子(篠原)が、パートをクビになったため、高額報酬を求め、市議会議員に立候補する--という物語。第1話では、街頭演説のシーンなども織り込まれていた。