デヴィ夫人 ショック 事務所元経理担当が横領容疑で逮捕 夫人「使い道は女」
タレントのデヴィ夫人(77)が代表を務める芸能事務所の運営費を横領したとして、警視庁渋谷署は27日までに事務所の元経理担当で無職の辻村秀一郎容疑者(60)=新宿区=を業務上横領の疑いで逮捕した。辻村容疑者は11年2月に税理士事務所から派遣され、被害額は5年半で約1億7千万円に上るという。都内で取材に応じたデヴィ夫人は、横領金の使い道を「(交際)女性だった」と主張した。辻村容疑者が会計士・税理士の資格を持っていないことも判明した。
デヴィ夫人が横領被害に遭った。渋谷署によると、辻村容疑者は11年2月に事務所に派遣され、経理を担当。デヴィ夫人が16年9月、税理士に資産運用の相談をした際に不正が発覚した。使途不明金は総額1億7千万円。同署関係者によると、辻村容疑者は会計士の資格も税理士の資格も持っていなかったという。
逮捕は26日で、容疑は16年3月中旬、事務所の運営費60万円を銀行窓口で引き出し、横領した疑い。辻村容疑者は「詳細は覚えていない」と否認している。
逮捕報道を受けてデヴィ夫人は報道各社に書面を送付。辻村容疑者は週3回勤務し、11年2月から16年9月まで横領が続いたとした。16年2月に不審に思い、会計事務所を変えたが、7カ月間、横領を突き止めることが出来なかったという。証拠不十分な現金の取り扱いや銀行の借入金など「被害総額は計2億6812万6600円」に及ぶと主張した。
取材に応じたデヴィ夫人は嘆きながらも、「ようやく逮捕にこぎつけた」と安ど。辻村容疑者について「実直、菜食主義、体が弱い、お水を清めてもらうとか宗教じみた人」と特徴を並べ、「そんな大それたことをする人には思えなくて、疑いもしなかった」とした。それでも、「納税の時期になると『金がない』という。4年目もそう。これはおかしいと会計事務所にお願いした」と横領発覚の経緯を明らかにした。
不審に思い、探偵も雇ったと告白。2カ月間追跡させたが、パチンコ店もすぐ退店するなど、羽振りの良さはなかったという。デヴィ夫人は「警察が調べた結果、お金の使い道は女性だった。(被害に遭った金は)彼女に行っていると思います」とし、最後は怒りを押し殺しながら「罪はつぐなっていただきたい」と辻村容疑者に呼びかけた。