女優・蒼井優（３２）が２８日、大阪市内で主演映画「彼女がその名を知らない鳥たち」の公開初日の舞台あいさつを行い、共演者で今年７月に舞台公演中に転落し、急性大動脈解離で亡くなった俳優・中嶋しゅうさん＝享年６９＝を追悼した。

　作品は、昨年にオール関西ロケで撮影が行われ、この日、大阪から舞台あいさつをスタート。阿部サダヲ（４７）らとにぎやかなトーク後、最後に映画の見どころを聞かれた蒼井は、客席に向け「どのシーンも大好きですが、この映画は、私が心から尊敬して大好きで、出会えて良かったと思える、お友達でもあり先輩でもある、中嶋しゅうさんの最後の映像作品です」と紹介した。

　映画は、嫌な女、ゲスな男、クズすぎる男ら、最低の人物しか登場しないミステリー。蒼井は、作品で謎に包まれた不気味な男・国枝を演じた中嶋さんを「あんまりしんみりするのが好きでない方だったので。本当にチャーミングな方なんですが、作品ではしゅうさんの気持ち悪さが前面に出てます」と名演をたたえ、「本当に最高なんです。しゅうさんのスクリーンでの姿を目に焼き付けてください」と呼びかけた。