香取慎吾 安倍首相に自身作品を解説「まだ大丈夫だよ、という思いが…」
元SMAPの香取慎吾(40)が30日、東京・表参道のスパイラルホールで開催されている障がい者の芸術文化支援を目的としたアート展「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS企画展ミュージアム・オブ・トゥギャザー」(10月31日まで開催)で、安倍晋三首相(63)に自身の作品を含む各作品を紹介し、解説した。
展示されている香取の作品は2010年に油性マジックで描いた「イソゲマダマニアウ」と、2014年にデコレーションペンで描いた「火のトリ」の2つ。「飛び出したい、羽ばたきたい、といった、心のつまりを絵の中にぶつけているようなところがあるのかもしれません」と解説文に記している「イソゲマダマニアウ」の前で、「まだ大丈夫だよ、諦めないで、という思いが…」と香取は安倍首相に解説。首相も興味深そうに耳を傾けていた。
香取は「皆さんおはようございます。作家の香取慎吾です。今回、このような展覧会に参加させていただきまして、初めて作家と呼んでいただき、本当にうれしく、恥ずかしながらも、とっても実は喜んでいるんですが…」とあいさつ。この展覧会では、障がいを持つ芸術家のさまざまな作品が展示されており、「本当にすばらしい展覧会で、ボーダーのない、境界線のない、障がい者のアーティストの方々もたくさん参加させていただけている。こんな展覧会に僕の絵が初めて出品させていただいてうれしく思っております」と喜びを語った。同展覧会は31日までの開催で、「またこんな展覧会が開かれたらみんなで笑顔になれるのかなと思っています」と思いをはせた。
安倍首相は「作家・慎吾さんの作品も拝見させていただきました。アーティストとして活躍することも期待しています。2020年、東京五輪・パラリンピックがあります。すべての日本人が輝く日本の姿を示していきたい」と香取の活躍に期待していた。
展覧会については「今日は初めて拝見させていただきまして、まさに芸術こそダイバーシティ(多様性)だなという思いになりました」と感銘を受けた様子。「私の地元の金子みすゞの歌に『みんなちがって、みんないい』という詩(うた)がありますが、多様性、個性を生かしたもの、感性が芸術としてここに展示されているんだろうなと思いました。最初に拝見させていただいた落ち葉でつくった動物、落ち葉から個性豊かな動物が誕生するのは大変な驚きでした。(作品を展示している作家の)竜之介君の絵も拝見させていただき、十代なのに大変懐かしい気持ちになるのはなぜなのかなと思いました」と感想を述べた。
香取は13日のレセプションに出席し、これがSMAP解散以来、初めてのイベント出演となった。その際は、「作家と紹介されるなんてすごくおこがましく、しかし正直にすごいうれしいです」と照れていた。退所後の心境を問われると「すごいうれしいです!新しいこと、始まってます」と力強く語っていた。