黒木華&多部未華子 樹木希林に弟子入り ダブル“華”が茶道を学ぶ
女優の黒木華(27)が主演映画「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」(2018年公開)で女優・樹木希林(74)に弟子入りすることが30日、分かった。黒木が演じるのは、就職活動を間近に控えた女子大生・典子。母の勧めで、多部未華子(28)演じるいとこの美智子とともに茶道教室に通うことになり、樹木演じる先生・武田のおばさんと出会うという役どころだ。
黒木は樹木、多部と共演するのはこれが初めて。「お二人の出演されている作品を拝見していて、いつもすてきな表現をされているな、と思っていたので、作品をつくれることをとても光栄に思います」と早くも気合が入っている。これに対して、樹木は「年取ったからって自動的にいい顔になるわけじゃない…つくづくわかった。映画に出ることは恥多いことだ。(後期高齢者)」と超マイペースだった。
片や、黒木は「小さいおうち」(14年)でベルリン国際映画祭の最優秀女優賞を獲得した実力の持ち主。一方の樹木は日本アカデミー賞の常連であり、紫綬褒章や旭日小綬章も受賞している大ベテランだ。読売演劇大賞・優秀女優賞受賞の経験がある多部も加わって、ダブル“華”と樹木の演技対決に注目が集まりそうだ。
映画はエッセイスト・森下典子氏が茶道教室に通い続けた25年の日々をつづった「日日是好日-『お茶』が教えてくれた15の幸せ」が原作。就職の悩み、失恋、大切な人の死などを経験する中で、茶道を通して生を実感する女性の姿が描かれる。実は幼稚園のころに茶道を習っていたという多部は「人の生き方を変えてしまうほどの茶道の魅力や奥深さが映画を見てくださるみなさんに伝わるようにお稽古をして撮影に臨みたいです」とクランクインを心待ちにしている。
撮影は11月にスタート。くせ者女優たちを束ねる大森立嗣監督は「1人の女性が大人になっていく過程で、胸の奥にずっと、でもひそかにある大切なものにお茶を通して気付き触れていくお話です。見た人の心に深く響く映画になればいいと思っています」と意気込んでいる。