ステージ4S字結腸がんの小坂忠がコンサートで仕事復帰「声の艶も話す力も変わらず」
ステージ4のS字結腸がん、胃がん、急性胆のう炎で8月31日に3つの消化器臓器の切除・摘出手術を受けたシンガー・ソングライターの小坂忠(69)が29日、公式サイトで、退院から3週間目のこの日、千葉・姉ヶ崎の教会でコンサートを行い、復帰したことを報告した。
報告はスタッフの投稿。小坂は「体重が減ったし、体力もまだまだ」だが、「歌い始めると、周りの不安をよそに声の艶も変わらず、話す力も変わらない姿にスタッフ一同驚嘆」「小坂忠の声と歌の力はやはり神様からのギフトだと言えるコンサートでした」と、病を得る前と変わらぬステージを見せたよう。
「これから少しづつ復帰を拡げて」いく方針だという。
小坂は今月6日、公式サイトで体重が15キロ減ったことを明かし、18日には「退院してまだ10日。自宅の生活に戻って色々なリハビリをしています。小さくなった胃は食のリハビリ、食事は5回ぐらいに分けて食べる。階段の昇り降りで感じる体力回復のリハビリ。2ヶ月半弾かなかったギターのリハビリ、指が柔くなっていて痛くて弾けなかった」と、リハビリ生活を報告している。
小坂は1966年、ロックバンド「ザ・フローラル」でメジャーデビュー。細野晴臣、松本隆らとのバンド「エイプリル・フール」、ミュージカル「ヘアー」出演を経てソロデビューし、75年に歴史的名盤「ほうろう」を発表した。同盤収録の「しらけちまうぜ」は東京スカパラダイスオーケストラと小沢健二(49)によってカバーされている。