清水アキラ「保釈させない」 良太郎被告に非情通告「反省するには時間が短すぎる」
ものまねタレント・清水アキラ(63)が31日、東京・目白警察署を訪れ、三男で、覚せい剤取締法違反(使用)の罪で起訴された元タレントの清水良太郎被告(29)と面会した。アキラは「反省するには時間が短すぎる」と良太郎被告を保釈させないことを明かした。良太郎も父の言葉に「分かりました」と納得したという。良太郎被告は裁判が終わるまで、公の場に出てくることができない可能性が高くなった。
面会を終えたアキラは「すいません」と深々と頭を下げた。良太郎の逮捕時には面会をしないと断言していたが、30日に家族会議をして決めた内容を伝えるため、署を訪れたと説明した。良太郎被告には「反省するには時間が短すぎる。保釈はさせない」と直接伝えたという。
良太郎被告はうつむいて話を聞くだけだったが、去り際に「妻と子供のことを頼む」とアキラに頼んだそう。面会には次男で、良太郎が所属していた清水プロの社長・友人氏も同席し、3人で号泣したという。
弁護士に「出たい」と伝えていた良太郎被告は、遅くとも31日には保釈されるだろうと考えていたよう。実際にすでに保釈申請は出され、身元引受人は友人氏となっていた。だが、アキラは26日に弁護士に手紙を託し「出すこと(保釈)はできない」と伝えていたという。この日は直接「覚せい剤は身を滅ぼす。芸は身を助けるんだよ」という言葉を授けた。良太郎はうなずくしかなかった。
面会を終えたアキラは、背を丸くしうつむく良太郎被告の様子に「(保釈は)まだまだ早い」と実感したという。「出したいのはやまやま」と父の本音も見せたが、「更生させるために」心を鬼にして反省を促した。ただ、逮捕時に「家族ですから」と語ったように、「俺たちは何があっても良太郎の味方だから」とこの日も親心を口にした。
良太郎被告は10月10日に都内のホテルで覚せい剤を吸引。一緒にいた女性が「薬物を飲まされた」と通報し、翌11日に覚せい剤取締法違反で逮捕され、27日に起訴された。所属していた父・アキラが設立した「清水エイジェンシー」の関連会社も10月17日付で解雇された。