まゆゆ 王道貫いた 1曲目から泣いちゃったけど…「これからも信じた道まっすぐ」
年内での卒業を発表しているAKB48の渡辺麻友(23)の卒業コンサートが31日、さいたまスーパーアリーナで行われた。グループの人気を支えてきた元祖“神7”のラストメンバーを送る舞台らしく、卒業生も含め合101人が出演。渡辺は1曲目から感慨で声を詰まらせるなど、惜別の涙にあふれた。卒業公演が12月26日に秋葉原のAKB48劇場で行われることも発表された。
2006年12月にAKBに入って以来、日本一のアイドルグループの、中でも1番の“王道アイドル”として11年間を走り抜けてきた渡辺。卒業コンサートでは自身の、そしてメンバーの涙があふれた。
1曲目、ソロで「初日」を歌った渡辺は、途中で目をうるませ、声を詰まらせた。1万7000人の大観衆からの声援に後押しされ最後まで歌い切り、「コンサートが始まって幕が下りて、お客さんが見えた瞬間に涙が出てきて、自分でも処理できない感情で涙が止まらなくて…」と振り返った。そんな渡辺の姿を見ていた総監督・横山由依(24)も、舞台裏で涙。総選挙でしのぎを削り、プライベートでも仲のいいHKT48・指原莉乃(24)は、リハーサルですでに涙を流していた。
またこの日は、今春にテレビ朝日系で放送された主演ドラマ「サヨナラ、えなりくん」を舞台上で再現。俳優・えなりかずき(32)らが登場し、会場を沸かせた。渡辺自身が構成に関わり、6月の総選挙で卒業を発表した直後から、20回もの会議を経て作り上げた最後の花道は、まゆゆの魅力をすべて解き放つステージとなった。
スキャンダルも一切なく、王道を貫き通した渡辺。「信じて歩んできた道は間違いじゃなかったんだなって感じました。これからも私は、信じた道をまっすぐ歩いて行こうと思います。11年間、たくさんの愛をありがとうございました」と感謝した。同期のAKB48・柏木由紀(26)らから卒業を祝福され、再び涙。最後は「桜の花びらたち」を歌いながら、羽をかたどったゴンドラ型の椅子に座り、“天使”となって32メートル上空の天井に消えた。本拠地・秋葉原での卒業公演は、12月26日に行われる。