藤井四段 高校進学は「色々なことを吸収したい」と決断 順位戦は6連勝
中学3年生の最年少棋士・藤井聡太四段(15)が2日、関西将棋会館で順位戦C級2組の対局に臨み、脇謙二八段(57)を70手で破った。先月25日に高校進学の意向を明かして以降、収録済みのテレビ棋戦を除いて初めての対局だった。藤井四段は進学を決断した理由について「これからの3年間で将棋が強くなることはもちろん、色々なことを吸収したいと思った」と話した。
この日の対局は、進路も決定したが「特に変わったところはない」と平常心で臨んだ。最終的には家族と相談した上での決断だったといい、「時間的な制約はある程度あるが、集中すれば強くなれると思う」と語った。
一方で「大事な時期だと思っていた」とも話し、「考えた部分はありました」と揺れ動いた胸中を吐露。その上で「これからも今まで通り、落ち着いて強くなることを目指していきたい」と話した。
この日の勝利で通算成績は49勝6敗となった。50勝の節目にあと1勝と迫ったが「まずは実力をつけるところから」と淡々と話した。次回は21日に平藤眞吾七段(54)と対局する。