太賀 主演作で見せた成長…青春の追体験に感謝、でも電車では気付かれず

 「ポンチョに夜明けの風はらませて」をPRした太賀=都内
インタビューに答える太賀=都内
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 俳優の太賀(24)がこのほど、東京都内でデイリースポーツの取材に応じ、主演映画「ポンチョに夜明けの風はらませて」(公開中)への思いを語った。自身の高校生活も振り返りながら「青春もののくくりとしてはすごく価値のある作品になりました」と“ポンチョ愛”を明かした。

 映画では中村蒼(26)演じるジン、矢本悠馬(27)演じるジャンボとともに旅に出る又八を演じた。卒業前にむちゃをする破天荒なキャラクターだが、高校時代からすでに仕事を始めていた太賀にとっては全く違う青春を追体験したような感覚だった。「当時は半分社会人で、何かあったら周りや会社に迷惑を掛けてしまう。どうしてもブレーキを踏まないといけない感じでした」と振り返った。後先考えずに突っ走る又八を「まぶしいです。こんな風に生きてみたかったですね」とうらやんだ。

 高校時代には地元の友人らと、杉並区から神奈川県の江ノ島まで往復100キロ以上の道のりを自転車で日帰り旅行した経験もある。「男5、6人で。ママチャリだったんで本当に大変でしたけど、青春でしたね」と懐かしんだ。ただ、基本的にはつつましやかな青春を過ごしており「地元の友達の連絡先、ほぼ知らないです」と苦笑いで明かした。

 劇中では成り行きで合流した女性2人を加えた5人で海を見つめるシーンが印象に残っている。「それぞれ抱える問題は違うけど、この旅自体が社会に出るまでの猶予。“こうしていられるのもあとわずか”っていうのが切なくて」と又八の思いを代弁した。「全体的にはコミカルなんですが、青春のはかなさも描かれてる側面もあるのが『ポンチョ-』の魅力だと思います」と愛情たっぷりだった。

 今や、映画にドラマに大活躍だが、太賀の名を一気にメジャーにしたのは昨年放送された日本テレビ系のドラマ「ゆとりですがなにか」だった。同作で演じた“ゆとりモンスター”山岸ひろむ役が大きな話題となったが、太賀本人は認知度が急上昇した実感はないという。「電車で現場に通ってるんですけど、気づかれることもないですし。もうちょっと変わってくれてもいいのに」とニヤリ。「気づかれるようにならないと。まだまだなんだろうな」と自らにハッパをかけた。

 ただ、主役を演じるようになったことで、これまで気づかなかった部分が見えるようになってきた。「役の番手が上がれば上がるほど、どれだけいろんな人に支えられているかがより見えてくるんです。又八を演じる上でもいろんな助けが必要だったんですが、主人公として演じたからこそ、そういうものを感じられた気がします」と自身の中で変化があったことを明かした。「画面の端っこにいるときは正直感じられなかったけど、真ん中に行けば行くほど“支えられるっていうのはこういうことなんだ”というのが分かりました」。劇中で、又八が少し大人になったように、太賀自身も“主役クラス”の俳優としての自覚が芽生えたようだ。

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