井山碁聖が世界最強棋士破る 中国の柯潔九段に初勝利
囲碁の国際棋戦、第22回LG杯朝鮮日報棋王戦の準決勝は15日、都内の日本棋院で打たれ、全七冠保持者の井山裕太碁聖(28)が世界最強とされる中国の柯潔九段(20)を破り、初の決勝進出を決めた。井山碁聖は、柯九段に公式戦2度目の対戦で初勝利した。柯九段は5月、米グーグル傘下の人工知能(AI)開発ベンチャーの囲碁ソフト「アルファ碁」と対戦。3連敗したが、「世紀の対決」として注目を集めた。
LG杯の決勝3番勝負は来年2月に行われ、謝爾豪五段(中国)と対戦する。日本勢としては、05年の張栩九段以来3人目の優勝を目指す。井山碁聖は10月、史上初となる2度目の全七冠同時制覇を達成。国際棋戦では、13年に早碁の「テレビアジア選手権」で優勝した実績がある。