安室 紅白歌合戦出場歌手に名前なし NHKは特別出演など交渉継続へ

 大みそかに放送される「第68回NHK紅白歌合戦」(総合、後7・15)の出場歌手46組が16日、発表された。初出場10組のうち、Hey!Say!JUMP、三浦大知(30)、エレファントカシマシ、丘みどり(33)ら9組が東京・渋谷の同局で行われた会見に出席した。来年9月の引退を表明している安室奈美恵(40)は、紅組の23組に名前がなかったが、制作サイドは出演オファーをしていることを明言。粘り強い交渉で、企画枠などでの特別出演を実現させたい考えを示した。

 今年の音楽シーンを象徴する名前は、紅組出場者の一覧に含まれなかった。9月20日に1年後の引退を電撃発表した安室。歌手として最後の年末とあって、制作サイドは“ラスト紅白”出演をオファーしているが、03年以来となる“通常”の形での登場は消滅した。特別枠に可能性を残すが、矢島良チーフプロデューサー(CP)は「結論が出るまでは、最後まで粘り強くお願いしていく」と交渉難航を覚悟していた。

 NHKとしては昨年と同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。大みそかに解散が決まっていたSMAPへの紅白待望論が高まる中、迎えた同11月24日の出場者発表。SMAPの名前はなかった。今年と同様、矢島CPは「お願いを続けたい」と宣言したが、同12月19日に5人から辞退を申し入れる手紙が局側に届けられたことで、わずかな希望も断たれた。

 2年連続で超目玉を逃せないNHKは、類似ケースの昨年を「引っ張りすぎたということは特になく、最後まで交渉するということだった。お手紙をいただいたのがあのタイミング」と回想。安室については「いろんな可能性はあると思います」と中継やVTRも含み、三顧の礼で待ち続ける姿勢を示したが、現実的には“逆転出演”は難しい状況だ。

 ライブパフォーマンスを重視する安室は、2010年を最後にテレビ歌唱から遠ざかっている。同局では今月23日に特集番組「安室奈美恵 告白」(総合、後10・00)を放送するが、インタビューが中心。歌唱場面は過去のVTRが用いられる。

 去りゆく歌姫へ向けられた熱烈ラブコール。現状では片思いで終わる可能性が高いが、一縷(いちる)の望みにかける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス