高山トモヒロ、破天荒だった母との思い出を著書に 娘・光永主演で舞台化
お笑いコンビ・ケツカッチンの高山トモヒロ(49)が20日、大阪市内で、2年前に亡くなった母の秋子さんとの思い出などを記した自伝的小説「通天閣さん 僕とママの、47年」の発売会見を行った。同席した娘でタレントの光永(26)主演で同著が、12月に舞台化されることも発表した。
会見で高山は、幼少時に離別するも、8年後に偶然再会した破天荒な母親との交流を語った。
9歳の頃に両親が離婚し、母親が「お風呂に行ってくる」と大きなかばんを抱えて家を出ていくのを、高山は泣きながら見送ったという。しかし、高校の時に偶然、再会。大阪の駅前で、高山が名前が入った野球部のバッグを抱えて歩いているのを母親がみつけ「もしかして」と声をかけてきたという。
その偶然がなければ、2度と会うことがなかった母親と、交流がはじまった。当時はスナックで働いていた母親は、毎朝、駅前に停めている高山の自転車のかごに、おにぎりとジュースを入れてくれるように。
芸人を目指すことになった時も、周囲は反対したが「母だけは賛成してくれました」と振り返った。当時の相方でコンビ・ベイブルースを組んだ故河本栄得さんと母親に相談に行った際は「相方に『息子をよろしくお願いします』と頭をひざにつくくらい下げてくれた」と感謝した。
いつも高山の舞台や、遠方での祭りの司会も、こっそり見に来るように。高山は「服装が変わってて、いつも大女優みたいな格好してる人で、おおきなサングラスしてて目立つんで、分かるんですよね」となつかしんだ。
「母が破天荒な人だったので、僕も先が見えない芸人の世界に飛び込んだのかもしれません。最初は僕らを捨てたと思って恨みもありましたが、年をとるにつれて、母の気持ちが理解できるようになったんです」と小説にした経緯を説明した。