るろ剣作者、児童ポルノ所持 47歳・和月伸宏氏を書類送検…続編の休載決定
女児の裸が写った動画や画像を所持したとして警視庁少年育成課は21日、児童買春・ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑で、人気漫画「るろうに剣心」の作者、和月伸宏(わつき・のぶひろ、本名・西脇伸宏)氏(47)=東京都西東京市=を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。
送検容疑は10月、東京都内の事務所で18歳未満の女児の裸が写った動画が収録されたDVDなどを複数枚、所持した疑い。捜査関係者によると、別の児童ポルノ事件の捜査で、和月氏が児童ポルノを所持している疑いが浮上し、同課が10月に自宅や事務所を捜索していた。和月氏は「女児の裸に興味があった」と容疑を認めている。
今年9月4日から月刊誌「ジャンプスクエア」で「るろう-」の続編を連載している集英社は「今回の報道を受け、社として重く受け止めております。作家は、深く反省しています」(広報部)とコメントを寄せ、次回の12月4日発売号から同作を当面休載するとした。
「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」は1994年から99年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された、幕末から明治にかけて剣客として知られた主人公が活躍する人気漫画。単行本などの累計発行部数は6千万部を超え、テレビアニメ化や実写映画化もされた。
児童ポルノを個人が趣味で持つ「単純所持」は2015年7月から罰則の適用対象になった。自分の意思に基づき性的好奇心を満たす目的で18歳未満の児童のポルノ写真などを所持した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科される。