スマイリーキクチ、ネットで殺人犯扱い 誹謗中傷18年の戦い語る
お笑いタレントのスマイリーキクチが23日深夜にテレビ東京系で放送された「じっくり聞いタロウ~スター近況報告~」(木曜深夜0・12)の“今だから語れる!芸能人の激ヤバ・タブーSP”に出演。ネットのデマ被害による誹謗中傷との18年間の戦いを語った。
1999年に「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の殺人犯の仲間だと、インターネットの掲示板に書き込まれたことがきっかけで、その後もネット上でずっと犯人扱いをされ続けているというキクチ。事件が起こった足立区の出身であること、犯人と同世代であるということの二点が理由で、掲示板内の犯人一覧にキクチの本名を誰かがイタズラで書き込んだのだが、一度書き込まれると、デマが真実かのように拡散されていったのだった。
ネット上で殺害予告も書き込まれるようになり、警察に相談したが、取り合ってもらえなかったとキクチが嘆くと、MCの次長課長・河本準一が「ネットに詳しい刑事は全然現れなかった?」と質問。2005年頃には、ネットに詳しい担当者はごくわずかで、キクチに実害が及んでいないという理由から、捜査をするに至らなかったと答えていた。
そこで、証拠となるネットの書き込み資料を段ボール4箱分集め、捜査を依頼する根拠を持って警察に行くと、ようやくネットに詳しい刑事に出会えた上、たまたま事件に関わった人だったため、デマに警察として対応してくれることに。キクチは9年かかって、デマを流した人物を特定することに成功したのだった。
ネットに嘘の情報を書き込まれたときどう対処するかについては、キクチによると、まず書き込まれたページをプリントアウトして保管し、自身のSNSで“そのような事実はございません”と否定。掲示板など、運営側にデマの削除依頼をして、それでも収まらない場合は、警察に刑事告訴をする電話をすると、自身が行った行動を説明した。
ただし、警察に行く前に、弁護士へ告訴状の作成を依頼するため、費用として10万~20万かかると話すと、ゲストの一人、麒麟の田村裕が「お金もかかるんですか」と驚いていた。