羽生善治棋聖 史上初の「永世7冠」に王手
将棋の第30期竜王戦7番勝負の第4局は23、24の両日、新潟県三条市で指され、挑戦者で後手の羽生善治棋聖(47)が104手で渡辺明竜王(33)を破り、3勝1敗でタイトル奪取にあと1勝に迫った。史上初の「永世7冠」に王手をかけた。
羽生棋聖はこれまで、最多の六つ(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)の永世称号の資格を獲得。竜王を奪取すれば通算7期目となり、永世竜王の資格を得て、永世称号の制度のある7タイトル全てを手にする。
永世称号は各タイトル戦によって違うが、規定のタイトル数を獲得した棋士に与えられ、原則として引退後に名乗ることができる。竜王は通算7期か連続5期が条件。第5局は12月4、5日に鹿児島県指宿市で行われる。