ヘンリー王子 米女優メーガン・マークルと婚約 昨年7月に知り合い交際
英王室は27日、チャールズ皇太子(69)の次男のヘンリー王子(33)と、交際相手の米女優メーガン・マークル(36)が今月上旬に婚約したと発表した。来春に式を挙げる。2人はヘンリー王子が住んでいるロンドンのケンジントン宮殿で生活する予定という。2人は27日、同宮殿で手をつないで写真撮影に応じ、ヘンリー王子は笑顔で「とてもうれしい。初めて会った時にこの人だと思った」と話した。
英メディアによると、英王室の儀礼ではヘンリー王子の結婚には祖母エリザベス女王(91)の許可が必要で、2人は既に婚約を女王に報告した。女王は「非常に喜んでいる。幸せを願っている」とコメントした。
ヘンリー王子は1984年、チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の間に生まれた。兄のウィリアム王子(35)がおり、現在の王位継承順位5位。アフガニスタンでの軍務経験があるほか、野生生物保護やメンタルヘルスの重要性を訴える活動を続けてきた。
マークルは米ロサンゼルス出身で、人気テレビドラマ「SUITS/スーツ」に出演するなど女優やモデルとして活動している。
2人は昨年7月に友人を通じてロンドンで知り合い交際を開始。王室が同11月に交際を認める声明を発表した。ヘンリー王子は先月、ロンドンのバッキンガム宮殿でエリザベス女王にマークルを紹介したという。
マークルは9月に米誌のインタビューで「本当に幸せ」と心境を語り「前に進み出て(皆に)話をしなければならない時が来ると信じている」と、関係発展に期待をにじませていた。
英王族の男性と米国人女性の結婚は、離婚歴のある米国人女性と結婚するため国王エドワード8世が退位した1937年の「王冠を懸けた恋」以来、約80年ぶり。マークルには離婚歴があり、母親がアフリカ系アメリカ人であることから、英国内の一部には王室入りの是非を巡る議論があった。
英王室では、ウィリアム王子の妻キャサリン妃(35)が第3子を妊娠、11月にエリザベス女王が結婚70年を迎えるなど慶事が続いている。