雪組・綾凰華、組替え即初主演「緊張している暇もないぜ!」
宝塚歌劇団雪組新人公演「ひかりふる路~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~」が28日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、8月に星組から組替えしてきたばかりの綾凰華(あや・おうか)が初主演した。
初舞台から6年目。星組時代の新人公演では、2作連続で2番手を務めるなど実力は折り紙付き。組替えを機に、満を持しての主演となった。「“雪組の”綾凰華です」と、組を強調してあいさつすると、会場からは一際大きな拍手。「雪組のみなさんに温かく迎えられ、(本役のトップスター)望海風斗さんからは丁寧に教えていただきました」と感謝した。
望海からは「1時間35分をロベスピエールとして生き抜きなさい」とアドバイスをもらった。タカラヅカ屈指の歌手でもある望海のために、世界的な作曲家フランク・ワイルドホーン氏が全曲を書き下ろした。綾も「これまで見たこともないような譜面の量でした」と振り返り、難曲の数々を歌い上げた。
普段は「緊張しやすい」というが、今回は違った。「緊張している暇もないぜ!って感じでした」と主演の責任がプラスに働き、落ち着いた堂々とした舞台となった。
またマリー=アンヌ役の潤花(じゅん・はな)も今回が初ヒロイン。「舞台でも袖でも、着替えている間もずっと、ロベスピエールを愛することができました」と初々しい笑顔を見せていた。