高橋ジョージ 新「ロード~第十四章」制作 会えない愛娘への思い歌詞に
歌手・高橋ジョージ(59)が220万枚を売り上げ、発売25周年を迎えた大ヒット曲「ロード」の新作「ロード~第十四章」を制作したことが、28日、分かった。昨年3月に離婚した元妻のタレント・三船美佳(35)が親権を持つため、会うことができない長女・蓮音(れんおん)さん(13)への思いを、そのまま歌詞にしている。「高橋ジョージ&THE虎舞竜」名義の新アルバム「原宿★ロックンロール★ヒーローズ」(12月13日発売)に収録される。
♪一日だって忘れたことはない、これが親の愛なんだね-。離れて暮らす娘へ向けたあふれる思いを、“特別な曲”の歌詞に落とし込んだ。蓮音さんとは別居後の14年3月、大阪でのライブを観に来てくれたのを最後に、会えない日々が3年半以上も続いている。
裁判の末に昨年3月、協議離婚が成立し、高橋は年に2回、蓮音さんの写真を受け取ることになった。本紙の取材に、「出て行ったものは、俺が悪いと思わないとしょうがない。1回目の写真を見たときは号泣でした」と寂寥(せきりょう)感を漂わせた。
「美佳さんが『会わせてもいい』と言ってくれる状況を作りたいし、『音楽だったら(気持ちが)伝わるな』と自然とできた」というのが、新曲「ロード~第十四章=愛別離苦」。ミディアムバラードで、印象的なハーモニカの音色も健在だ。
「ロード」シリーズは、93年にリニューアル発売された1章がダブルミリオンを記録。新作は01年5月に8~13章を収めたシングルが発売されて以来、16年ぶりとなる。
蓮音さんに直接、曲を手渡すことはできないが、「SNSとかで伝わると思う。悲しみを押しつけるのは親のエゴかもしれないけど、一生かけて分かることもあるから」とおもんぱかった。今年はデビュー35周年で、来年には還暦を迎える高橋。今後の目標に、経験がない日本武道館ライブを掲げ、「75歳までにやりたい。娘も成人してるから、観に来られるし。今は会うための準備期間」と再会を心待ちにした。