デーモン閣下、日馬富士引退に「立派な横綱になったと本人にも言ったばかり」

 アーティストで、大の相撲ファンとして知られるデーモン閣下が29日、TBS系「ひるおび」に生出演。松葉杖姿で登場し、入院していたことを公表。引退が報じられた日馬富士について、九州場所前での横綱審議委員会の総見の様子を明かし「立派な横綱になったと本人にも言った矢先だった」と残念がった。

 久々の番組出演となったデーモン閣下は「場所前も横審総見で4横綱ほとんど休んでいる中、日馬富士だけが頑張って若手に胸出して。すごく横綱らしさ出していて立派な横綱になったなと本人にも言った矢先だった」と残念そうに語った。

 そして今回の日馬富士暴行問題については「2つ問題がある」と指摘。1つは現役横綱が暴行を起こしたということ、そしてもう1つが相撲協会の体質を挙げた。

 デーモン閣下は以前、相撲協会が公益財団法人になるに当たり、「かわいがりという言葉を称して体罰をするという方針を一切やめましょうと表向きには言っていた。でも、心の底で、番付一枚違えば虫けら同然、多少の体罰無しに指導出来るわけないじゃないかと、相撲協会750人いる中で、740人ぐらいは思っているわけですよ」と、根底は余り変わっていないのではと推察。

 その心根が今回の騒動でクローズアップされたとし「多かれ少なかれ、番付上位、もしくは先輩が多少手を出すのは当たり前と思っている」とも語り、「心の底から相撲協会全員が血眼になって今の時代に反すると全員心を入れ替えて、そういうことをやらないで指導する、ということができるかどうかの岐路に立たされている」と熱く訴えていた。

 また、日馬富士から暴行を受けた貴ノ岩についても「複雑でしょう」と沈痛な面持ち。

 「同郷の先輩が、結果的に自分のことで引退に追い込んでしまった。でも、師匠の言うことも聞かないといけない。モンゴルに帰ったっていろいろ言われる訳でしょ?」と同情。「みんな、かわいそうだ」と、貴ノ岩はもちろん、引退せざるを得なくなった日馬富士にも思いを寄せていた。

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