海老一染之助さん 和傘回し「おめでとうございま~す」兄染太郎さんと長年コンビ

 伝統芸能「太神楽(だいかぐら)」の曲芸師、海老一染之助(本名・村井正親)さんが6日午前11時31分、肺炎のため東京都杉並区の病院で亡くなった。83歳。東京都出身。デイリースポーツの取材に応じた染之助さんの三男によると、染之助さんは1週間前に肺炎で入院。この日、容体が急変し、帰らぬ人となった。

 【海老一染之助】

 1934年10月1日生まれ。本名・村井正親。2002年2月に亡くなった兄・染太郎さんとのコンビで人気を博した。和傘の上で鞠や瓶などを回し、「おめでとうございま~す」とはやすお祝い芸でおなじみ。55年の長きにわたりコンビを組んだ染太郎さん死去後はピンで活動していた。

 1945年、染太郎さんと共に傘の上で鞠を回す芸で知られる伝統芸能・太神楽の2代目海老一海老蔵に入門し、46年12月、新宿末広亭で初舞台。染之助さんが曲芸を披露するかたわらで、染太郎さんが「いつもより余計に回しております」「おめでとうございま~す」などと軽快なテンポと独特な話術を展開する芸が十八番となる。一目見て分かる曲芸は海外でも人気を呼び、旧ソ連やアメリカ、オーストラリア、ブラジルなどでも公演した。

 88年10月~89年3月まで、フジテレビ「笑っていいとも」にレギュラー出演。子供からお年寄りまで幅広い人気を得た。

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