野村沙知代さん死去 デヴィ夫人、浅香光代を名誉毀損で訴え“勝訴”
ヤクルト、阪神、楽天などの監督を歴任した野村克也氏(82)の妻で、タレントとしても活躍した野村沙知代さんが8日午後4時9分、都内の病院で亡くなった。85歳。女優・浅香光代やデヴィ夫人を相手どり、名誉毀損で訴えを起こすなど、泥沼の訴訟合戦でも話題となった。
【2004年6月29日の本紙より】
虚偽のプライバシー情報をマスコミに流したり「学歴詐称」を指摘したりして名誉を傷つけたとして、元阪神監督の野村克也氏の妻沙知代さん(72)が女優の浅香光代(73)に1430万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、110万円の支払いを命じた一審東京地裁判決を支持し、双方の控訴をいずれも棄却した。
赤塚信雄裁判長は、「雑誌記者に情報を提供した段階で名誉棄損は成立した」と認め「雑誌が勝手に掲載した」とする浅香さんの主張を退けた。「学歴詐称」に関しては「留学経験があるなら、連日の疑惑報道に野村さんが何の反論もしないのは極めて不自然」として、テレビでの発言や東京地検への刑事告発の違法性を否定した。
判決によると、浅香は1999年7月、沙知代さんが96年の衆院選出馬の際、米コロンビア大に留学経験があると学歴を詐称したとし、東京地検に刑事告発。99年8月には、沙知代さんの過去のプライバシーや言動について悪口が書かれた匿名の手紙を週刊誌記者に見せ、記事に引用させた。
【2003年10月31日の本紙より】
「毒婦以下」などの発言で名誉を傷つけられたとして、野村沙知代さんがデヴィ・スカルノ夫人に1100万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は30日、110万円の支払いを命じた一審東京地裁判決を支持、デヴィ夫人の控訴を棄却した。