【一問一答】野村克也氏、愛妻沙知代さんの逝去に「まさかあの世に…俺ももうすぐだから」

 プロ野球の南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた野村克也氏(82)の夫人でタレントの野村沙知代さんが8日、亡くなった。85歳だった。所属事務所によると、この日午後4時9分に都内の病院で死去した。

 午後7時過ぎに都内の自宅前に姿を見せた克也氏は、「まさかあの世にいくとは…人生はあっけない」などと沙知代さんが急逝だった様子を示し、悲しみに暮れた。

 野村克也氏の一問一答は次の通り。

  ◇  ◇

 -奥さまはどんな様子だった。

 「昼ごろ起きて、下りてきたら様子がおかしいから、どうしたのって。突然です。きのうまでは全然元気。普段と変わらない。びっくりしました。どうしたらいいか分からなくて、とりあえず救急車を呼びました。原因は分からない。私も昼ごろまで寝てますから。ご飯一口食べただけらしいんですよ。それからですね。まさかあの世へ行くとは夢にも思わなかったです」

 -沙知代さんは家にいるのか?

 「(病院から)帰ってきます」

 -最後はどんな話をしたか。

 「話しするような会話も全くなかったです。信じられないね、ほんとに昼ごろしんどそうに座ってるから大丈夫かって。応答しないから」

 -最後に交わした言葉は。

 「何もないです。大丈夫かって言っただけ。40年以上になりますけど、病気したことはないです」

 -どんな奥様だったか。

 「僕も2度目ですから。彼女も2度目ですから。お互いに経験豊富ですから。何の苦労もなく、典型的なかかあ天下の家族ですから。全て奥さんがリードして、奥さまの言いなりの家庭です」

 -克則さんは。

 「克則ができるとは夢にも思わなかったです。克則ができて太い絆ができて、今日まで順調にこられたのもかつのりのおかげ。克則は関西に行っていて、義理の息子(団野村氏)が(病院でみとった)。人生ってあっけない。昨日あんなに元気だったのに。俺が死んだら報道陣はこの倍かな。もうすぐだから、その時は囲んで」

 克也氏はそう言い残して家の中へ戻った。

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