野村沙知代さん死因は「虚血性心不全」 冬に多く-前田建さん、武藤まき子さんも急逝
プロ野球ヤクルト、阪神、楽天などで監督を務めた野村克也氏(82)の妻で、8日に都内の病院で死去したタレント・野村沙知代さん(享年85)の死因が「虚血性心不全」だったことが9日、明らかになった。所属事務所が発表した。一夜明けたこの日も、沙知代さんの急逝の衝撃は広がり続け、野球界や芸能界から悼む声が相次いだ。葬儀は家族の意向で密葬とされ、後日、お別れの会が行われる。
沙知代さんの命を奪ったのは、虚血性心不全だった。
虚血性心不全は、心筋梗塞や動脈硬化などにより心臓の冠動脈が詰まったりしたために、心臓の筋肉に酸素や栄養が行き届かなくなり、心筋が動かなくなる状態。冬に多いとされ、2016年にはタレントの前田健さん(享年44)や、芸能リポーターの武藤まき子さん(享年71)がこの病気で急逝している。
所属事務所関係者によれば沙知代さんは8日の昼過ぎに都内の自宅から病院へ緊急搬送され、午後4時9分に永眠した。医師からは「心臓に負担がかかった時に、高齢の方がよくなる死因」との説明があったという。
都内の自宅前には9日も約30人の報道陣が詰めかけた。午前中には業者が訪れ、玄関前に供花が置かれるなど、人の出入りはあったものの、夫の野村克也氏は姿を見せなかった。