たけし 監督デビュー作の現場でキレた「お前らに言われるほど素人じゃない」
映画監督の北野武ことタレントのビートたけし(70)が15日放送のテレビ東京系「たけしのニッポンのミカタ!」で、監督デビュー作となった映画「その男、凶暴につき」の撮影現場でキレたことを打ち明けた。
MCを務めるTOKIO・国分太一(43)にデビュー作の話題を振られたたけしは「うーん…」と言いよどんでから、「あの時はね、異業種監督ってのはね、あんまいなくて。ところが俺が急に漫才からパーッと来た時だからね、『えーっ?たけしが映画撮るの?』って雰囲気があって、ちょっと嫌だったね。言うこと聞かなくて」と、現場に拒否反応があったことを明かした。
「『じゃあこれ撮ります』って言うとすぐ助監督が来て、『カット割り言ってください』って。専門的なことを聞いてくるわけ。俺ができないように押さえ込んじゃおうっていう感じなんだよね。そん時にね、冗談じゃなくてね、『俺はテレビ局のコントを7カメ(7台のカメラ)使って撮った男だぞ、お前。たった1台のカメラのお前らなんかに言われるほど素人じゃないんだ。言うことを聞け!』って怒鳴り散らした」と、具体的な例を挙げて回想。
その後は「あまりかわいそうで言うことを聞いたみたい」と、指示に従ってくれたと振り返っていた。
たけしの後、日本映画界では小田和正や桑田佳祐といったミュージシャンや、ダウンタウンの松本人志ら、異業種監督が映画を撮ることは珍しくなくなっていった。