笑福亭仁鶴 弟子・仁勇さんの死に絶句、憔悴 通夜にも出席できず
16日に脳出血のため59歳で死去した落語家の笑福亭仁勇さんの通夜が18日、大阪市内で営まれ、桂文枝(74)や笑福亭仁智(65)ら多くの関係者が参列した。
仁勇さんは77年に笑福亭仁鶴(80)に入門。近年は上方落語協会の企画委員としても活躍し、上方落語の発展に尽力した。同協会会長の文枝は「今年は、協会員が誰も欠けることなく年を越せると思っていたのに…」と無念さをにじませ、「60歳を迎えこれから脂がのる時期で、残念です」と悼んだ。
仁鶴一門筆頭で同協会副会長の仁智によると、仁勇さんは11日朝に体調不良を訴え、病院に搬送された。搬送中にろれつが回らなくなり、その後「処置ができない状態」となったという。
仁智は12日に見舞いに行ったというが「声を掛けても全く…」と振り返り「突然のことで実感が湧かない」と弟弟子を偲んだ。
また、師匠の仁鶴には、仁智が直接訃報を伝えたといい「師匠は大変ショックを受けて、絶句していました」と明かした。仁智によると仁鶴は愛弟子の訃報に憔悴しているといい、通夜にも出席できる状態ではないと説明した。