紅白、審査方法を変更 視聴者、会場、ゲストすべて1票 「わかりにくい」の声反映
NHKは20日、大みそかに放送する「第68回NHK紅白歌合戦」のゲスト審査員、および勝敗を決める審査方法の変更を発表した。
ゲスト審査員は将棋の加藤一二三九段、俳優・鈴木亮平、俳優・高橋一生、作家・林真理子氏、俳優・宮本信子、体操選手・村上茉愛、プロボクサー・村田諒太、俳優・吉岡里帆の8人が務める。
また勝敗を決める審査方法は大きく変更。(1)テレビのデータ放送による「視聴者審査員」の投票数、(2)NHKホールで観覧する「会場審査員」の投票数、(3)番組に出演するゲスト審査員の投票数をすべて1票として扱い、合計した票数で勝敗を決めるという。
審査の流れも、(1)の視聴者審査員の投票に関しては、紅組白組の1組ずつが歌う対戦ごとに、紅白のいずれかに投票を行う。(2)の会場審査員と(3)のゲスト審査員は、最後の対戦が終了後、紅白のいずれかに投票。この全ての票数が最終的な得票総数となり、多い方が勝利チームとなる。これまで以上に視聴者、会場の票への重みを置く形となった。
紅白の勝敗に関しては昨年、視聴者および会場の投票数で白組が圧勝したにもかかわらず、これに対する票の重みが低く、ゲスト審査員のほぼ全員が紅組に投票したことで紅組が優勝と結果が覆った。放送後に「わかりにくい」との視聴者の声が多く寄せられたことから、NHKは改善する方向を示唆していた。