いときん がん公表後初、ライブ復帰で笑顔「ほんま最高やわ」
進行性の肺腺がんで闘病中の、ヒップホップグループET-KINGのリーダー・いときん(38)が28日、大阪・Zeppなんば大阪で行われた、同グループの全国ツアー最終公演に出演した。8月に病状を公表して以降、公の場に姿をみせるのは初めて。「ほんま最高やわ」「ありがとう」と笑顔を見せ、上半身裸になるパフォーマンスも披露した。
いときんコールが起こる中、トレードマークの白ハットをかぶってにこやかにステージ中央に立つと、深々とおじぎ。メンバー6人で「ギフト」「新恋愛」「巡り会いの中で」の3曲を熱唱し、「ほんまにありがとう。ほんま最高やわ」と声を張り上げた。
「がんという病気になって一番大事なのが、体温上げることなんですが、うまくいかなくて…。こんな体温上がって汗かいたのは久方ぶりです」とうれしそうに語り、ファンには「お父ちゃん、お母ちゃんにもらった体にタバコとか酒とか、毒入れたらアカンよ。大事にせなあかんよ」と呼びかけた。
何度も「ありがとう」「待っててくれて、ありがとう」と感謝。「体を作り直してステージに立ち続けることが支えてくれてる皆さんへのお礼だと思っています」と語り、「病人の身体、見せたるわ!」と上半身裸になってムキムキポーズを決めて「どや!」と叫び、喝采を浴びた。
8月3日に、ステージ4の肺腺がんで転移があることを公表。闘病のためライブ活動を休止した。ライブ出演は7月以来、5カ月ぶり。
現在は、自宅療養を続けながら楽曲制作などを継続している。9月から11月にかけて行われた来春発売のアルバム制作では、全曲のレコーディングに参加していた。今後もライブ出演を希望している。
この日、会場ロビーに掲出されたファンから募ったメッセージ絵馬には、いときんの早期回復を願う声が多数、集まった。