藤井四段 フィーバー白星締め 年度成績4部門でトップ
中学3年生の最年少棋士・藤井聡太四段(15)が28日、大阪市内で王座戦で豊川孝弘七段(50)と対局、109手で勝利した。歴代最多連勝記録となる29連勝を達成しフィーバーを巻き起こした1年を白星で締めくくった。
終盤から優勢に進め、完勝した。18年の抱負を聞かれ「今年の経験を生かして、一歩一歩成長していけたら」と語った。通算成績では55勝10敗(勝率・846)。年度成績で対局数・勝数・勝率・連勝記録の4部門でトップを独走している。
年明けの1月14日には、将棋界最高峰の佐藤天彦名人(29)と対局する可能性も出てきた。名古屋市内で行われる朝日杯の本戦トーナメントで双方が初戦を突破すると、2回戦で対局が実現する。藤井四段が現役のタイトルホルダーと公式戦で対局すれば初めて。
藤井四段が朝日杯に優勝すると、加藤一二三・九段が持つ最年少棋戦優勝記録を更新。五段昇段もすでに射程に捉え、18年も快進撃は止まらない。