安室“鉄のカーテン”紅白リハ…スタジオ貸切、特別パス、専用警備員に目隠しも

 「第68回NHK紅白歌合戦・リハーサル」(29日、NHKホール)

 大みそかに生放送される「第68回NHK紅白歌合戦」(総合、後7・15)のリハーサルが29日、本番会場となる東京・渋谷のNHKホールで始まった。来年9月の引退を控え、特別枠で出演する安室奈美恵(40)は、同局内のスタジオでリハーサルに臨んだが、警備員が目を光らせるなど、ピリピリムードが漂う超厳戒態勢。総合司会を務めるウッチャンナンチャン・内村光良(53)は、熱烈ラブコールが実っての安室出演に大喜びした。

 14年ぶり出演の紅白に、入念な“安室シフト”が敷かれた。

 リハーサル会場は、局内最大級のスタジオ。周辺通路はパーテーションで封鎖され、入口には普段はいない警備員を配備した上、途中から2人に増員する徹底ぶり。安易に人が近づけないよう、スタッフには安室使用スタジオ専用の特別パスも発行された。

 安室の入ったスタジオは一日貸切状態。ほかのアーティストが使用することはなかった。午後7時過ぎに安室を乗せたとみられる車が同局を後にしたが、乗車する際にもパーテーションで目隠しする鉄壁ガードとなった。

 安室のリハーサルの模様は報道陣に一切公開されなかったが、歌唱曲はNHKリオ五輪テーマソングの「Hero」に決まった。

 出番はクライマックスに突入する午後11時過ぎ。紅組トリ・石川さゆり(59)の前に、安室と、同じく特別枠出演の桑田佳祐(61)が連続で登場する。安室は出場歌手が勢ぞろいするオープニングには参加せず、出演は約10分間となる見込み。

 矢島良チーフプロデューサーは演出について、「ラスト紅白でメモリアルなタイミングですので、メモリアルな空間でお歌いいただくことで検討しています。生歌唱で」と説明。関係者によると、制作サイドは安室の過去のVTRを準備しているという。デビュー直後の初々しい姿や、産休前後の感動的な紅白ステージが盛り込まれているとみられ、7年ぶりにテレビ歌唱する姿と共に、名場面が視聴者の脳裏に焼き付くことになる。

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