乃木坂46がレコード大賞受賞 AKB、欅坂との“ガチンコ勝負”制した
「第59回輝く!日本レコード大賞」(日本作曲家協会主催)の最終審査会が30日、東京・新国立劇場で開かれ、アイドルグループ・乃木坂46が「インフルエンサー」で初の大賞に輝いた。
最優秀新人賞は、女性9人組アイドルグループ・つばきファクトリーが獲得。来年9月18日をもって引退することを発表している安室奈美恵(40)は特別賞を受賞したが、会場には姿を見せなかった。 公式ライバルのAKB48、妹分の欅坂46との“ガチンコ初対決”を制し、乃木坂46が初めて頂点に上り詰めた。発表された瞬間、エースの白石麻衣(25)が、Wセンターの一角・西野七瀬(23)が、次々と手で顔を覆い感激の涙。キャプテンの桜井玲香(23)は「本当にうれしくて、今信じられないです」と感無量の表情で話した。
AKBが人気絶頂を迎えレコード大賞を初獲得した2011年、同じく秋元康氏(59)によって生み出された。「会いに行けるアイドル」をテーマに、身近さアピールしたAKBとは違い、専用劇場による公演や総選挙を行わず、「清楚さ」を前面に押し出した。
AKBが11、12年とレコ大を連覇する中でも、焦らず力を蓄えてきた。その努力が今年、一気に開花。3月発売の「インフルエンサー」で初めて100万枚を突破し、8月発売の「逃げ水」、10月発売の「いつかできるから今日できる」と立て続けにミリオンヒット。11月には、念願だった東京ドームコンサートも実現させた。
さらに今年は、メンバーの写真集もスマッシュヒットを連発。白石麻衣(25)が2月に発売した「パスポート」は25万部の売り上げで、今年の写真集ランキング1位を独走。トップ10のうち6作を乃木坂が占めるなど全国的な人気を証明。来夏には初の海外単独公演となる中国、台湾公演を実施予定で、日本を飛び越え、世界的な評価も手にした。
受賞の喜びを、西野は「ちょっと夢見てしまったけど、どこかで『ないかな』と思っていたから、信じられないです」と表現した。“パーフェクトイヤー”を締めくくる、最高の栄冠。結成から6年での頂点は、くしくもライバル・AKBと同じ早さだった。