高麗屋三代同時襲名 口上で白鸚「父も喜んでいると」
2枚
九代目松本幸四郎(75)、7代目市川染五郎(44)、松本金太郎(12)が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「壽 初春大歌舞伎」で、それぞれ二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎を襲名した。
口上では、柿色の裃(かみしも)を身につけた3人に加え、白鸚の実弟・中村吉右衛門、坂田藤十郎ら19人の幹部俳優が列座。高麗屋にとって37年ぶりの三代同時襲名に「おめでとう!」の声がかかる中、白鸚は「先代の父も喜んでいると思います。皆さま方のごひいきのたまもの。熱く熱く御礼申し上げます」とあいさつした。
また、幸四郎は「まだ未熟ですが、(将来的に)歌舞伎のための力になることを信じて、天に向かって舞台に立ち続ける覚悟でございます」と力強く言い切った。染五郎も「芸道に精進いたします」と頭を下げた。