紅白歴代ワースト3位39・4% 安室、桑田強力布陣も大台に届かず
昨年大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の平均視聴率が、第2部で39・4%だったことが2日、分かった。前年から0・8ポイントダウンで、40%の大台には届かず、歴代ワースト3位の結果に終わった。民放の裏番組では、日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」第1部の17・3%が最高だった。(数字は関東地区、ビデオリサーチ日報調べ)
近年、目玉不足がささやかれる紅白にあって、9月に引退を控えて14年ぶり出場の安室奈美恵(40)と、連続テレビ小説「ひよっこ」とコラボの桑田佳祐(61)が、特別枠でそろい踏み。強力布陣で万全を期していたが、視聴率には直結しなかった。
平均視聴率は第1部(後7・15~)が35・8%、第2部(後9・00~)が39・4%。第2部は、史上最低だった15年の39・2%、04年の39・3%、に次ぐ低さとなった。40%を突破しなかったのは、2年ぶり5度目。
“二本柱”以外にも、見どころは決して少なくなかった。番組史上初めて制作した、オープニングVTRで幕開け。ミュージカル映画のように出場歌手46組が渋谷の街で躍動する姿は、視聴者の高揚を誘った。
X JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)は、首の手術の影響で封印していたドラム演奏を解禁。総合司会の内村光良(53)も同局の番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」のキャラにふんして、笑いを提供。欅坂46のメンバーが過呼吸のような症状で、ステージで倒れるハプニングまで発生した。
NHKはコメントを発表し、出場46組に「皆さんのパフォーマンスはまさに熱唱の連続」と感謝。安室と桑田の登場にも「お二人のシーンも大きなインパクトを残しました」と満足げだった。