歌手・奥村チヨが年内での芸能界引退を発表 「恋の奴隷」などが人気

 「恋の奴隷」「終着駅」などの大ヒットで知られる歌手の奥村チヨ(70)が6日、2018年内の活動をもって芸能界を引退すると報道各社へのファクスで発表した。

 「ファンの皆様へ」と題した、奥村からの“手紙”も配信され、「私 奥村チヨは1月24日発売のアルバムに新曲“サイレントムーン”を入れ今年いっぱいで歌手活動を卒業することを決心致しました」と報告した。65年のデビューから足かけ54年の歌手生活でマイクを置くことになる。

 奥村は「今迄ファンの皆様そしてスタッフの皆様にささえられいつも元気を頂き本当に楽しくお仕事をさせて頂き大変幸福でした。またデビュー以来多くのヒット曲にも恵まれ さらに私が40才代の時には“恋の奴隷”の歌と共に私のファッションもとても若い方々に気にいって頂き最高にハッピーでした」とファン、関係者への感謝をつづった。

 「私は人生はいつもひきぎわが大事だと思い」と語る奥村は2014年に母親が亡くなった際に「もう完全にやめようと思っていた」というが、「ついつい私の好きな作品とめぐり会ってここ迄来てしまいました」と引退を決意した経緯を説明した。

 今月24日には新曲「サイレントムーン」を収録した“卒業アルバム”「ありがとう~サイレントムーン」を発売する。奥村は「最後に私は感動できる歌にめぐり会いました。“サイレントムーン”この歌で卒業したいと思います。長い間本当にありがとうございました」と最後の1年にかける思いをまとめた。

 奥村は1965年に「あなたがいなくても/私を愛して」で歌手デビュー。4枚目のシングル「ごめんネ…ジロー」がヒット。69年から70年にかけての「恋の奴隷」「恋泥棒」「恋狂い」という“恋3部作”で人気を博した。69年には初のNHK紅白歌合戦出場も果たした。

 作曲家の浜圭介氏と74年に結婚してからは、第一線での活動から退いたが、80年には「せめてさよならは…」で活動を再開。ディナーショーなどを中心に活動していた。

 90年代には「恋の奴隷」がリバイバルヒットし、若い世代を中心に奥村のファッションが注目されるなど、人気が再燃した。

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