南沙良 15歳の超新星「何にでも挑戦」 初主演映画など2本が公開予定
ティーン向け女性ファッション誌「ニコラ」の専属モデルで女優の南沙良(15)が、飛躍の年を迎える。
昨年公開の映画「幼な子われらに生まれ」で女優デビューし、今年のブルーリボン賞新人賞にノミネートされるなど高評価を受けている新星。初主演映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(7月公開)など2本の主演作品が待機しており、ブレークは必至だ。同じ年に将棋の藤井聡太四段(15)ら次代を担う逸材がそろう黄金世代の1人。書き初めを頼むと「挑戦」とつづった。
何度か書き直しながら、今年の抱負を「挑戦」と色紙に刻んだ。文字の横に得意のイラストで干支(えと)の犬も並べ「何にでも挑戦していきたいです。ドラマとか、ヤンキーの役とか」と屈託なく笑った。
笑顔のかわいい等身大の15歳…と思いきや、スクリーンでの南は一変する。オーディションで抜てきされ、女優デビュー作となった映画「幼な子われらに生まれ」では、主人公の血のつながらない娘を好演。ささくれだった少女の複雑な感情を見事に体現し、三島有紀子監督に「イマジネーションにあふれた危険な動物を見つけた」と言わしめた。
2014年に初めて買った「ニコラ」でオーディション募集を見つけ、叔父のすすめで受けたらグランプリを受賞した。モデルとして活動を始めたが「小さい頃からテレビの中に入りたいと思っていました」と女優志望。レッスンを重ねる前に天然素材で受けた「幼な子-」のオーディションで“危険な動物”として発掘された。
デビュー前は「孤独でした」と苦笑いする。読書や一人おままごとが好きで、小6のときにはテイラー・スウィフトに憧れてギターにも挑戦。想像力と感性を一人きりの時間の中で育んできた。
趣味は仏像鑑賞の“仏女”。京都・三十三間堂の迦楼羅(かるら)王像がタイプという。「小さい頃から母が京都や鎌倉のお寺に連れて行ってくれて、ハマりました。仏像ってかわいいんです。一体一体、顔が違うのも魅力的」と声が弾んだ。
事務所と「ニコラ」の両方で先輩になる女優・新垣結衣(29)と同じ6月11日生まれ。まだ憧れの先輩には、会えていない。似たプロフィルから“第2のガッキー”と呼ばれる声はくすぐったいが「型にはまらない女優さんが目標」と我が道を行く。
“藤井世代”の注目女優は「(たくさん稼いで)迦楼羅王像と暮らしたいのはやまやまなんですが、とにかく目の前のことを頑張ります!!」と目を輝かせていた。