高岡早紀 女優引退を決意していた…思いとどまらせた深作欣二監督の言葉とは
女優の高岡早紀(45)が9日、NHK総合の生番組「ごごナマ」に出演し、女優業引退を思いとどまらせた巨匠・深作欣二監督(故人)からの言葉を打ち明けた。
高岡は深作監督の映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」(1994年公開)でヒロインのお岩を演じたが、「もうホントにつらすぎちゃって、撮影期間が。私、着物をその時着たこともなく、所作もできずに、時代劇も初めてで、という中で監督の作品に飛び込んじゃったんで、つらくてつらくて毎日毎晩泣いていて、この作品が終わったらもうやめようって決めていました」と、女優を引退することを決意していたという。
「ホントにあの時は今でも思い出すと涙が出て来るくらいつらくて」と言うほどの過酷な撮影だったが、「最後の終わった瞬間に、監督が『女優って面白いだろ?』って、戸板流しで流すんですよ。で、私流れてっちゃうんですけど、川をぷかぷかと。『えーっ!?』みたいな感じで」と、最後に深作監督から愛情あふれる言葉をかけられたことを説明。
「終わったら終わったで、やっぱりその作品に携わったことが、すごく今の力になったなって思っているので。その言葉だったり作品が、結局私をやめさせてくれませんね」と、深作監督に感謝していた。
高岡は「忠臣蔵外伝 四谷怪談」でブルーリボン賞など主要な映画賞の主演女優賞を総なめにしており、女優としての地位を確立した代表作となった。