米人気女性司会者、オプラ・ウィンフリーさん（６３）が、２０２０年大統領選に、トランプ大統領（７１）の対抗馬として出馬するのでは、と注目が集まっている。７日行われた米映画賞「ゴールデン・グローブ賞」授賞式に登場した際、司会者からも話題を振られ、すでに本人も前向きとの報道も出ている。ウィンフリーさんは、１６年に３１億ドル（約３５００億円）とトランプ大統領とほぼ同額の総資産を報じられており、出馬すれば、“超富豪対決”が実現する。

　人種差別的な言動が目立つ白人男性大統領と絶大な人気を誇る黒人女性司会者－。２年後の大統領選は、好対照な超富豪同士の激突となるかもしれない。

　ウィンフリーさんは、７日に米ロサンゼルスで行われたゴールデン・グローブ賞の授賞式に出席。セシル・Ｂ・デミル賞を黒人女性として初めて受賞した。セクハラへの抗議を示すために着た黒い衣装で、演説を被害者支援キャンペーンの合言葉「タイムズ・アップ」（英語で「もうおしまいだ」の意味）で締めくくると、大きな拍手を受けた。涙ぐむ出席者もいた。

　インターネット上では大統領選出馬を期待する書き込みが殺到。ＣＮＮテレビは、友人らの話として本人は数カ月前から検討を始めたと伝えた。スピーチで生い立ちなどにも触れたことを、大統領候補が選挙戦中に各地で行う演説と重ね合わせる報道もあった。

　ウィンフリーさんは、長年トーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」で司会を務め、米国で抜群の好感度を誇る。女優や実業家、慈善家としても活躍し、米文民最高位の勲章「大統領自由勲章」も受けた。オバマ前大統領の支援者としても知られ、“打倒トランプ”として期待する声も高い。

　資金力ではトランプ氏と並ぶ。「－ショー」の年間の出演料は２億６０００万ドルとされ、１６年の「フォーブス」誌は総資産は３１億ドルと報じられた。同誌は、１７年にトランプ氏の資産も３１億ドルと報道。立候補さえすれば、現大統領の最強の刺客となりそうだ。