ＡＭラジオのニッポン放送が１０日、都内の同局で定例の社長会見を開いた。６日深夜（７日未明）に放送された「オードリーのオールナイトニッポン」で、オードリーの若林正恭が女優・南沢奈央との熱愛を認めた回が、インターネット上でラジオ放送と同内容を聴けるサービス「ラジコ」でのリスナー（聴取者）が前回の昨年１２月３０日深夜の放送と比べて約２倍に増えたと報告された。

　通常のラジオのリスナー数調査偶数月の決まった週に行われるため定かにはならない。「ラジコ」担当の森谷和郎専務によると、２回の放送を比べてラジコを通じてリアルタイムにアクセスされた件数が約２倍に向上したといい「異常なことなんですね。新しく聞いた方がラジコをつかって若い人が聞いている」と舌を巻いた。その一方で、タイムフリーと呼ばれる放送後１週間の放送を聞き直せるサービスの利用は３分の２に減少したという。つまり、後で聴けるとしてもリアルタイムに若林の熱愛報告を聴きたい、と感じた人が多かったことになる。

　森谷専務は「ラジオをリアルタイムで聴きたいというニーズ、放送の空間、同時性というものがここに生きている。それだけの吸引力というか、リアルタイムで聴きたいという、同時に聴いて共有したいというラジオという部分が残っているのではないかと感じています」とラジオ本来の魅力が再発見されたのではないかとコメントした。

　若林は南沢との熱愛について「ゴリゴリに付き合っている」という表現で交際を認め、落語やプロレスが２人の仲を深めるきっかけになったことなど、時にボケや笑いの要素を織り込みながらも率直に語った。