古谷一行、頭取役の秘訣は「このハゲ!」の境地…織田裕二との対決が見どころ
俳優の古谷一行(74)が12日、都内で行われたWOWOWプライム「連続ドラマW監査役 野崎修平」(14日スタート、日曜、後10時)の完成披露試写会に織田裕二、松嶋菜々子、岸谷五朗、権野元監督と出席した。銀行を舞台にした“経済もの”で頭取を演じ、不正をあばく役どころの織田と対決する立場となるが、昨年流行した“あの言葉”を演じる上で参考にしたと明かした。
古谷が演じる「おおぞら銀行」の京極雅彦頭取は、織田が演じる主人公・野崎修平を監査役に抜てきしながらも、何らかの思惑を抱えている。織田との対決が見どころとなっているが、「頭取という役で、すごいセットを頭取の部屋をつくっていただいて、その空間を埋める存在感みたいなものはちょっと大変だなというのはありました」と銀行トップを演じる難しさを振り返った。
ただ、「頭取」と呼ばれるうちに「だんだん自分もそういう気に」なってきたといい、「人に対して、人と思わぬようなセリフを言わなきゃいけない。『このハゲ!』みたいなね」と豊田真由子元議員が発して話題となった言葉を口にして、試写会場をわかせた。
すかさず岸谷から「そこまで(のセリフ)はなかったと思う」とフォローされたが、古谷としてみれば「内容がそうなの。柔らかくくるんで言ってるから。そういうものを言う時にどれぐらいのリアリティーを持てるか考えました」という心づもりだったという。「織田くんがぶつかってきて、それを倒していくみたいなところがあるので、それなりの存在感を持たないと。小指で倒れちゃまずいなというのはありました。そういうのを意識してつくりました」と、存在感を大事にしたと語った。
織田も古谷ら先輩俳優の多い現場だったと振り返り、「新人のような気分が半分で。(演じた野崎修平が)変化球一切なしでストレート一本でどんどん投げていく男なので、(全)8話もあると肩ぶっ壊れるんじゃないかというぐらい。途中から顔面崩壊していきますので、その辺は心してご覧ください」と予告していた。