藤井四段、佐藤名人に勝利!公式戦タイトル保持者に初白星 準決勝は羽生竜王と

 中学3年生の最年少棋士・藤井聡太四段(15)が14日、名古屋市内で行われた朝日杯将棋オープン戦で佐藤天彦名人(29)を下し、準決勝への進出を決めた。藤井四段は「早指しではありますけど名人に勝ったことは自信になりました」と話した。準決勝は2月17日に行われ、羽生善治竜王(47)と対局する。

 藤井四段にとって公式戦では初めてとなる現役タイトルホルダーとの対局。藤井四段の先手となり、横歩取りの戦型となった。双方が持ち時間を使い切り、1分将棋での熱戦が続いたが藤井四段が中盤から少しずつ差を広げ、勝利した。藤井四段は「序盤から力戦模様で難しい将棋だった。最後に押し切れて良かった」と振り返った。佐藤名人は「中終盤の指してが的確で差が縮まらなかった。逆転の目を探して粘ったが的確に対応された」と語った。

 この日は地元・愛知での公開対局とあって、指定席は全席完売。580人のファンが対局の行方を見守った。また、この日は藤井四段の師匠・杉本昌隆七段(49)も大盤解説に参加。「対局前はリラックスしている様子だった。周りの雑談を聞いて笑っていた」と藤井四段の様子も交えながら解説した。

 2月に行われる朝日杯の準決勝では羽生竜王と対局する。藤井四段は「羽生竜王は将棋を始めたときから第一線で活躍されていた。子どもの頃に憧れていた人と対局できることはとてもうれしい」と語り、「いい将棋をお見せできればと思います」と意気込みを語った。

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