「あまちゃん」でGMT演じた山下リオ 主演映画で地元・徳島に貢献
朝ドラ「あまちゃん」で、女優・能年玲奈(現のん)や松岡茉優らと共にご当地アイドルグループ「GMT47」のメンバーを演じた女優・山下リオ(25)の主演ショートムービー「あの空の向こうに」が、3月に開催される徳島国際短編映画祭でのお披露目を目指して制作されている。
映画は徳島県鳴門市、兵庫県南あわじ市、香川県東かがわ市によるサイクリングコース「ASAサイクリングコース」PRのために制作され、ロードバイクを通してヒロイン(山下)の成長と淡い恋を描いている。18歳まで徳島市で暮らし、まさにGMT(地元)に貢献できる好機を得た山下が、故郷・徳島への思いを語った。
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山下は東京で暮らす今でも鳴門のワカメを送ってもらい、鳴門のタイを出す店を探して食べに行くという。それだけに、地元をPRする映画への起用を「本当に光栄」と喜び、「おばあちゃんがすごく喜んでくれて」と家族の反応も明かした。
地元のお気に入りスポットは「橋」。徳島時代は「大阪に行く時に大鳴門橋を渡らせてもらって、大好きでした」といい、今回は「付近で撮影できて、渦潮をまた見られて良かった」とご満悦だ。徳島県ではないが、淡路島と本州を結ぶ明石大橋もお気に入りで、父親の運転で通る時は「絶対に起こしてもらって、橋から渦潮を見ていました」という。
また、撮影期間には鳴門名物の「鳴ちゅるうどん」を初体験。「初めて食べてすごくおいしかった。食べている間もずっと話しかけてもらって、そこのお母さんは帰りにイモとかミカンを1人ずつにくれて、本当に温かいと思いました」と、改めて地元の良さを実感したと明かした。
山下が「あまちゃん」で演じた宮下アユミも徳島県出身で、デビュー当時にも徳島出身の役を演じたことがある。節目節目で徳島に縁のある役柄が回ってくる理由を「とにかく阿波弁をしゃべれるというのが…独特なので、あんまりしゃべれる人がいないと思います」と説明。「自分の強みを生かせる場があるのはうれしい」と喜ぶ一方、「私自身、役柄を通して徳島の良さを知った」と、地元の魅力を再認識することができたともいう。
自分の地元の良さを改めて知り、良い関係を築くことができる。女優業には、こんな喜びもある。