小室哲哉“文春砲”に「報道していただいた」 有罪判決を思い出す

 週刊誌の「週刊文春」に不倫疑惑を報じられた音楽プロデューサーの小室哲哉(59)が19日、都内で会見を開き、引退を表明した。報道された看護師Aさんとの不倫関係は否定しつつも、精神的な支えにはなってもらっていたといい、「週刊文春さんが、僕から言ったら戒めなのかなと今から見たら思っていますが…」と今回の報道が自分への戒めだととらえていると語った。

 小室は2009年に、詐欺事件で執行猶予付きの有罪判決を受けている。主文が読み上げられた際に「がんばりなさい」という趣旨の叱咤激励を裁判官から受けたというが、週刊文春の取材を受け「その時の判決を聞いた時のような気分に、取材を受けた時に同じような気持ちを抱きました」と振り返った。

 昨年から続く左耳の耳鳴りなどの身体的な不調に加え、音楽制作能力への自信が減退したことで「音楽業界に自分の才能が必要なのか。もはやここまでなのかなと。音楽の新しさをつくれるものがあるのかという自問自答をずっと続けてきました」という心境だったとも明かした。そこへきての“文春砲”の被弾。これを「報道していただいた」と表現した小室は「僕は音楽の道を退くことが私の罪(罰)であると思いました」と語った。

 ただ、自身の子どもと表現する無数の、本当に数え切れないヒット曲については「楽曲は退かないで生きていってほしいなと思っていまして」とした。従来の定年に当たる60歳での引退を想定していたという小室は「1年以上早まってしまったんですが、作詞作曲家というか音楽家として音をつくるのが僕の仕事ですし、ライブ演奏であったりすごい技術があったわけではないですが、音楽に関する仕事をすべて退きまして、今回ご迷惑をかけたことを僕はついついどうしても罪と罰ということで、罰に置き換えてしまっていまして」と引退を決意するまでに至った理由を説明した。

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