小室哲哉、90年代自身のブーム「超えることできない」 「実感ない」とも

 週刊文春による不倫疑惑報道をきっかけに音楽プロデューサーの小室哲哉(59)が19日、引退を発表した。TMN(現TM NETWORK)としての活動をいったん終了した94年以降、「小室ファミリー」と呼ばれるtrf、華原朋美、安室奈美恵ら数々のアーティストのプロデュースで一時代を築いたが、当時を「絵空事というか、実感がないというのが正直なところ」と振り返った。

 もともと芸能人、タレントとして著名になりたかったわけではないといい、「好きな音楽、自分が楽しめる音楽をやりたいというところから始まった」と音楽活動を振り返った小室。「90年代の数字、様々な数字がありますね。それから考えると、まったく絵空事というか実感がないというのが正直なところです」と語った。

 思い出については、「引退を発表された安室さんだったりとか、いろいろなヒット曲を歌ってくださった方への楽曲を通しての思い入れは計り知れないぐらい。1曲1曲話しても、たぶん1日かかるぐらいのいい思い出がたくさんあります」と会見では語り尽くせない様子だった。

 90年代の自身のブームと今の比較は、音楽シーンの変化(配信の台頭、リスニング環境の変化など)もあり単純にはしにくい。だが、90年代の自身の影響力を「それがすごすぎた。音楽という意味では影響がありすぎたところの基準になりまして」と振り返り、「それを超えることはもちろんできないですし、それを下回るとレベルが下がったとか、枯渇したりとか、期待に応えられないとかという感覚ですね。あの時が良かったねという方がほとんどなので。私の曲がよいと言ってくださる方はそこなので」と自覚しているという。

 積み残しになっている仕事については発注元との相談の上、対処していくとしている。「最後はさまよって模索するというのが難しいんですけど、期待していただいている今、いろんな人、まだやれよという方の制作に関しては随時対応していこうと思っています」と心境を述べた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス